ストレスには、精神的なものと身体的なものがあります。個人や職種によってそれらの度合いは異なりますが、介護士は両方のストレスを抱えているケースが多いです。精神的なストレスは、利用者と向き合う業務を行うため人間関係に悩んだり、職場のスタッフと折り合いが悪かったりと対人に関するストレスとなります。
一方、身体的なストレスは食事や入浴の介助、体を起こす動作や車イスへの移動など文字通り身体を使って行う介護から生じるストレスです。この身体的負担は膝や腰を痛めることもあり、人手不足による忙しさも相まって余計に体力を消耗するケースも見られます。痛みや疲れは蓄積されるとストレスとなり、精神的なストレスに繋がりかねません。
そのため、身体的負担によるストレスに対しては積極的に休息を取ることが推奨されます。勿論、ケガに繋がってしまった場合は適切な治療も加わりますが、そうならないうちに休むことが大切です。例えば、身体的な疲れがひどいと感じたら、休日は遊びに行くのではなくのんびりと過ごす、などの対処法を取ります。
また、中には無理な姿勢や力加減で身体的負担をかけている方もいますので、介護技術を改めて学んでみることも重要です。そして、介護職はそもそも体力が求められる仕事ですので、適度な運動で体力を付けることも身体的負担を軽減することに役立ちます。
休みと介護技術、そして体力作りをバランス良く取り入れれば、身体的なストレスにも対応することができます。身体的なストレスが精神的ストレスにつながらないように、早めの対処が肝心です。
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